ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏(60)は意志が強く、「戦う男」のイメージで有名だ。「子供の頃から、とにかく負けず嫌いだった」。きょうだいは姉と兄、弟。「男3人で、いつも食べ物の取り合いでけんかをしていたから、こういう性格になった」と笑う。
小さい頃から理数系に興味があった。中学時代は数学が好きだったが、高校に入ると「人間を含む宇宙の全ての現象を示す方程式を作ってみたい」と思うように。しかし、先生から「宇宙じゃ食えないぞ」と言われ、工学部への進学を決めた。徳島大の大学院修士課程を修了後、入社した日亜化学工業では「会社の指示で研究に取り組み開発した製品が売れず、白い目で見られ続けた」と振り返る。だがここで、負けず嫌いの本領を発揮した。