政府は24日、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場について、屋根を支える2本の巨大なアーチ構造を特徴とするデザインを維持する方針を固めた。建設費は当初予定を800億円上回る約2500億円とする方向で調整している。
29日に行われる東京五輪の準備に携わる主要団体の調整会議で報告する。近く建設業者と工事契約を結び、10月に着工する予定で、19年のラグビー・ワールドカップ日本大会までの完成を目指す。
文部科学省と事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は、当初1625億円としていた建設費が膨らむのを抑えるため、観客席の一部を仮設にするなどコスト削減に向けた計画見直しを続けていた。