政府が皇居外苑でライトアップの実施を検討していることが5日、分かった。新たな観光スポットとして外国人観光客らを呼び込む狙いがあるほか、大規模災害時の避難場所として安全性を高める目的もある。年内にも実施方針を策定し、早ければ2016年度から実施する。
皇居外苑は、皇居前広場を中心とする「皇居外苑地区」と、日本武道館や東京国立近代美術館などがある「北の丸地区」に大別される。現在、外苑東側にある和田倉噴水公園で夜間のライトアップが行われている。管理者の環境省は、照明を設置する場所を外苑の他の各所に広げ、美しい景観をアピールし、集客効果を高める考えだ。
皇居外苑は大規模災害時の退避場所に指定されているが、現在は停電時には大半の街灯が使用できなくなる。このため防災上の観点からも照明設備の見直しが必要という指摘があった。