■知的財産を活用してオープンイノベーションを促進
知的財産を活用したオープンイノベーションの促進により、中小・ベンチャー企業(VB)の新事業を創造するコンソーシアム(Open Patent Innovation Consortium、略称・OPIC)が6月1日付で誕生した。
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◆知財マッチングなどのイベントも ノーズフーが事務局
OPICには、全国各地で中小・VBを支援する自治体・公益機関、金融機関が参加する予定。事務局は中小・VBを応援する会員組織「イノベーションズアイ」を運営するノーズフー(東京都千代田区)が務める。
参加する支援機関が各地域で収集した中小・VBの新事業創出ニーズをコンソーシアムで共有し、単一地域だけでは難しかった事業創造を、連携することによって実現できるネットワーク体制を構築する。中小・VBの新事業を創造するために大手企業などが保有する開放特許も活用する。
OPICは、(1)大手企業の開放特許や各地域で収集したシーズやニーズを共有し中小・VBの事業化促進につなげる(2)各地域の活動をウェブサイトなどから発信し中小企業の知財活用の意識を高める(3)各地域で実施する知財マッチングイベントや大学と連携する商品アイデアコンテストの実施-などの活動を予定している。
日本の製造業を支える中小企業は卓越した生産技術をもちながら、知的財産や商品アイデアに疎い。一方、大企業や大学、研究機関は多くの知財を抱えているが、市場規模が小さいため使われずに眠っているものも少なくない。両者をつなげる仕組みをOPICが担い、オープンイノベーションの場を設けることで中小・VBに新事業創出の機会を与える。
問い合わせはノーズフーOPIC事務局((電)03・6273・7285)。