鬱病改善のタンパク質特定 岡山理科大 新たな治療薬活用に期待

2017.6.6 05:57

 鬱病を改善させる鍵となるタンパク質を、マウスを使った実験で特定したと、岡山理科大などのチームが5月31日付の米科学誌電子版に発表した。

 このタンパク質を増加させる薬剤をマウスに投与すると、症状が改善することも確かめており、新たな治療薬としての活用が期待できるという。

 チームは、ストレスを与えてマウスを鬱状態にすると、脳内でHSP105というタンパク質が減少することに着目。

 テプレノンという胃薬にはHSP105を増やす作用があり、マウスを鬱状態にしながら投与するとHSP105が増加し、その後、鬱症状が改善。脳由来神経栄養因子(BDNF)というタンパク質も脳内で増え、関連を詳しく調べた結果、HSP105がBDNFを介して抗鬱作用をもたらしていることが分かった。

 チームによると、既存の抗鬱薬は神経伝達物質の量を調節するものが多いが、効かないケースもあるという。

 チームの橋川直也講師(分子生物学)は「新たなメカニズムで鬱病を予防、治療できるかもしれない」と話している。

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