トマトジュースの製造方法をめぐり、食品メーカーのカゴメ(名古屋市)が、飲料メーカー伊藤園(東京)の特許は無効だと起こした訴訟の判決で、知財高裁は8日、特許を有効とした特許庁の審決を取り消し、カゴメ勝訴を言い渡した。
判決によると、伊藤園は平成23年、糖度やアミノ酸含有量を一定の範囲内にすればトマトの酸味が抑えられ、濃厚な味わいとフルーツトマトのような甘味が得られるとした特許を出願し、25年に登録された。
伊藤園は出願の際に「甘味や酸味を評価する試験で良好な結果が出た」としたが、森義之裁判長は「苦味や渋味といった他の要素が風味に影響する可能性を考慮して試験する必要がある」と指摘、特許の要件を満たさないと結論付けた。
カゴメは「妥当な判決だ」とコメント。伊藤園は「判決を真摯(しんし)に受け止め、今後の対応を検討したい」としている。