
和歌山市の「マサキ珈琲中島本店」(上)と和歌山県岩出市の「コメダ珈琲店」(コメダホールディングス提供)【拡大】
大手コーヒーチェーン「珈琲所コメダ珈琲店」に外観などが酷似しているとして、コメダ(名古屋市)が、和歌山市の喫茶店運営会社「ミノスケ」に店舗などの使用差し止めと約2千万円の損害賠償を求めていた訴訟は、東京地裁で和解が成立していたことが6日、分かった。5日付。
コメダは「和解したが、内容は守秘義務があり明らかにできない」としている。ミノスケの代理人弁護士側は「取材は一切お断りしている」としている。
コメダは平成27(2015)年5月、店舗の内装や外装などが似ているとして、使用差し止めを求め仮処分を申し立てた。東京地裁は28年12月、ミノスケに店舗の使用と、印刷物やインターネット上に建物の画像を載せることを禁じる仮処分決定を出した。
コメダによると、仮処分決定後、ミノスケは異議を申し立てることなく店舗を一時休業。改装して現在も営業を続けているという。店舗の酷似が解消されたことなどから和解した。