重力波と光、初の同時観測 日本含む世界のチーム 中性子星が合体

 地球から1億3000万光年離れた銀河で、互いを回る2つの「中性子星」が近づいて合体したのを観測したと、米国の重力波望遠鏡「LIGO」と欧州の「VIRGO」のチームが16日発表した。日本の国立天文台を含む世界中のチームも直後に出た光を観測して合体を確認した。

 天体が出す重力波と光を同時に観測したのは初めて。合体時に鉄より重い元素が合成されたことも分かった。目では見えない重力波を手掛かりに、さまざまな観測手法を駆使して詳しい現象を明らかにする新たな天文学が始まった。重力波は物が動くと周りの空間が揺れて波のように広がる現象。LIGOのチームはブラックホールが合体した重力波を観測して今年のノーベル物理学賞に決まった。

 ハワイのすばる望遠鏡などで参加した日本の国立天文台や東京大、名古屋大、甲南大、広島大、鹿児島大のチームは、赤外線の変化などから合体によって鉄より重い「重元素」ができたと推定。宇宙の始まりには存在しなかった重元素がどのように生まれたかを知る手掛かりになる。(ワシントン 共同)