民間宇宙旅行、年内にも実現 米2社先行、高度100キロ超で無重力体験 (2/3ページ)

 ブルーオリジンは、米インターネット通販大手アマゾン・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が創業。7月の無人試験で安全性を確認したという。順調なら年内に人を乗せた試験飛行を行い、来年にも搭乗者募集を始める可能性がある。料金は1人当たり2000万~3000万円強との観測が出ている。

 翼付きで8人乗り

 民間宇宙旅行のトップランナーと目されながら、2014年に試験飛行中の事故で飛行士が死亡したヴァージンギャラクティックの有人宇宙船「スペースシップ2」は8人乗りで、翼付きだ。

滑空する米ヴァージンギャラクティックの宇宙船「スペースシップ2」=5月(同社提供)

滑空する米ヴァージンギャラクティックの宇宙船「スペースシップ2」=5月(同社提供)

 上空まで飛行機に抱えられて上昇した後、ロケットエンジンを噴射して高度100キロ超に向かう。翼を変形させて大気圏に突入し、飛行機のように滑空して着陸。エンジンを使った超音速飛行を重ねて到達高度を数十キロまで伸ばしている。ヴァージンを率いるリチャード・ブランソン氏は「私も今年末までに宇宙船に乗って宇宙に行くのを望んでいる」と米メディアに話す。

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