高知市山手町の観音寺には、その人の願いによって重さが変わる不思議な「おもかる地蔵」があります。
本堂などお参りを済ませ、高さ約30センチ、本重量(?)約10キロのおもかる地蔵の前に来たら、頭をなでながら「おんかかかみさんまえいそわか」と御真言を7回唱えます。一度重さを確認するために持ったあとに願を掛け、「叶うならば軽くなってください」もしくは「叶うならば重くなってください」念じ、再度持つと…前に持った時と重さが違うのです!
なぜこんなことが起こるのか、今も謎のままです。昔、京都に修行に行った初代住職が高知へ帰ろうとした際、一体の地蔵が「土佐に行きたい」と話しかけてきました。住職が「それならば軽くなってください」と願うと本当に軽くなり、連れて帰ってきたのがこの「おもかる地蔵」だそうです。
体験するには細かい手順やマナーがあります。無断で持つのは厳禁。少しでも雑念が入っていたり、冷やかしだったりすると願いは聞いてもらえません。叶わない結果が出たときは「もっと努力するように」という応援でもあるのです。
なんだか、自分の本気度を見抜かれているようで、身が引き締まる思いです。
<プロフィル>
おざき・みき
元高知放送アナ。子育てをしながらフリーで活動中。産業カウンセラーの資格を持ち、心に伝わる仕事を目指す!
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