保育施設での乳幼児の突然死、預かり初期に集中 “慣らし期間”が重要 (1/3ページ)

2015.12.19 17:05


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  • 保育関係者を対象にした突然死予防の講習会。預かり初期のストレスなどについて考えた=大阪市天王寺区

 元気だった赤ちゃんが睡眠中に突然死亡する「乳幼児突然死症候群(SIDS)」。「うつぶせ寝」など危険因子に関する情報の周知が進み、発症は年々減少傾向にある。しかし、最近の研究で、保育施設での突然死は増加傾向にあり、特に預かりはじめて1カ月以内の時期に多いことが分かってきた。親がしばらく付きそう「慣らし保育」の充実など預かり初期の保育のあり方を模索する動きも出始めている。(服部素子)

 5年で59人死亡

 東京都保健医療公社多摩北部医療センター(東京都東村山市)の小保内俊雅小児科部長らの研究グループは、保育施設での突然死について調べるため、平成20年から24年までの5年間の「保育所及び認可外保育施設事故報告書」を詳細に分析、昨年11月に学会誌に発表した。同報告書は、厚生労働省が保育施設に対して、死亡事故など重篤な事故が起きた際に提出を求めている。

 その結果、5年間に保育施設で死亡した乳幼児は59人。そのうち50人が睡眠中に死亡していた。月齢別では6カ月以下が18人、7カ月以上1歳未満が15人、1歳が12人、2歳が5人。発見時の体位は、56%が「うつぶせ寝」だった。

発生時期を調べたところ、最も多かったのは11月

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