「グローバル化」が進む中、英語力を磨き、就職やキャリアアップにつなげたいと考えている人の間でフィリピン留学が注目されている。英語を公用語の一つとしており、米国や英国への留学に比べ、安い費用で高い効果を上げられると好評だ。個人の留学だけでなく企業の社員派遣も増えている。
国内勤務でも
自動車部品メーカーのミツバ(群馬県桐生市)は、5年前から毎年10~15人ほどの社員を、フィリピンへ3カ月間の語学留学に派遣している。取引先の自動車メーカーの海外進出に伴い、ミツバも海外に生産拠点を拡大。海外赴任者だけでなく、国内勤務でも英語のできる人材が必要になった。
「以前は米国に派遣していたが、学費や生活費など費用が高い。フィリピン留学は安いコストで確実に英語力がアップし、費用対効果が高い」と飯尾泰貴人事課長は話す。韓国など他のアジア諸国からの留学生も多く、「アジア企業とのつながりができるのもメリット」と飯尾さん。