「おいしくない病院食」 学生パワーでイメージ払拭 近大の挑戦 (1/2ページ)

近畿大農学部の学生が育てたミニトマトを使い、デザートを調理する同学部の学生ら=奈良県生駒市乙田町の近大医学部奈良病院
近畿大農学部の学生が育てたミニトマトを使い、デザートを調理する同学部の学生ら=奈良県生駒市乙田町の近大医学部奈良病院【拡大】

  • ミニトマトのデザートを味わう入院中の男児=奈良県生駒市乙田町の近畿大医学部奈良病院

 近畿大医学部奈良病院(奈良県生駒市)で、入院患者に提供される「病院食」の満足度を向上させる取り組みが進んでいる。総合大学である近大の強みを生かし、県内にある農学部と連携した安全・安心な品を開発。学生のパワーで、“おいしくない病院食”のイメージ払拭を目指している。

 「ジャムの量はいいかな」。7月25日午後、同病院(518床)の厨房(ちゅうぼう)で、農学部の学生3人が、手作りのトマトジャムを次々とカップに盛りつけていた。

 午前中から仕込んだデザート「トマトのブラマンジェ」約40個は、農学部農業生産科学科の学生が奈良市にあるキャンパス内の農場で栽培したミニトマトを使用した。皮を湯むきし、子供が食べやすいように調理したのは、管理栄養士を目指す同学部食品栄養学科の学生だ。ブラマンジェの上には、オレンジのゼリー、トマトジャムを重ねた。学生が約2時間かけて完成させた冷菓は、小児病棟に入院中の子供らにこの日、おやつとして提供された。

 カロリー計算など、レシピ作りから参加した同学科4年の世古ひかりさん(21)は「1カ月間、試作を繰り返した。『入院中は食事が楽しみ』と聞くので、自分の就職後も見据えて、チャレンジしたかった」と話す。

 「ぜひ食べてくださいね」と記したメッセージカードも添えられた。おやつを食べた入院中の男児(1)の母親は「トマトは苦手なのに、これはぱくぱく食べた」と喜んだ。

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