【被災地を歩く】完全復興の女川魚市場 「サンマの町」にまだ来ぬ秋 宮城 (1/3ページ)

5月に全ての施設が完成した女川魚市場。準備は万端なのに、肝心のサンマを積んだ船がなかなか訪れない=21日、女川町宮ケ崎
5月に全ての施設が完成した女川魚市場。準備は万端なのに、肝心のサンマを積んだ船がなかなか訪れない=21日、女川町宮ケ崎【拡大】

 JR石巻線の女川駅を降りる。眼前には復興商店街「シーパルピア女川」のテナントが立ち並び、石の回廊の向こう側には女川の海が見える。震災以前もその後も、宮城県女川市を支えてきた基幹産業は漁業だ。しかし、今年、その港になかなか秋が訪れない。全国的なサンマの不漁が女川にも等しく影響を与えている。魚市場が今年完全復活し、期待がかかる漁業再興。なかなか姿を見せないサンマを待ちわびる声が上がっている。

 同町は全国有数のサンマ水揚げ量を誇る「サンマの町」として知られる。全国さんま棒受網漁業協同組合の統計によると、平成28年の水揚げ量は1万3785トンで、北海道根室市の花咲、岩手県大船渡の両港に続く全国3位を記録した。

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 「女川町地方卸売市場」(女川魚市場)は震災で津波が直撃し、壊滅的な被害を受けた。町は復興の中核事業と位置付け、応急工事を急いだ。4カ月後には仮設で稼働を再開し、25年に新施設を着工。28年までに鉄骨4階建ての管理棟と2つの荷捌場を完成させ、今年4月には西棟荷捌場が完成。5月から本格操業を始めていた。

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