【ビジネス解読】健診ビジネスの主役、「メタボ」から「快眠」へ交代 (1/3ページ)

三菱地所が仮眠効果の実証実験に使う新本社の仮眠室(三菱地所提供)
三菱地所が仮眠効果の実証実験に使う新本社の仮眠室(三菱地所提供)【拡大】

  • 「スリーブメディカルピーロー」を手にする、愛媛大学医学部付属病院睡眠医療センターの岡靖哲センター長(左)とアンミンピローの高戸菊夫社長=松山市
  • 「シエスタ」で仮眠をとるヒューゴの従業員(左の2人)。事情があれば仕事をするのも自由だ=大阪市中央区の同社本社
  • JR東海が乗務員の睡眠不足対策で導入した仮眠室。ミス低減に威力を発揮している=大阪市東淀川区の同社大阪第2運輸所

 健康診断をめぐるビジネスの主役が、メタボリックシンドローム(メタボ、内臓脂肪症候群)から“快眠”に交代するかもしれない。企業は生産性の向上につながるとして、居眠りがご法度だった職務中の仮眠を推奨したり、社員の睡眠改善を助言するシステムを導入したりしている。いつの日か、社員の健康診断で「快眠指数」を測定する日が来るかもしれない。

 仮眠による従業員の業務効率について、5月下旬~6月下旬に検証したのが、不動産大手の三菱地所だ。同社従業員が本社内に設置された仮眠室を用い、毎日30分間の仮眠を取る期間と取らない期間を設定。それぞれの期間で毎日、(1)パソコンへのタイピングテスト(2)眠気などのアンケート(3)睡眠生体情報計測デバイス(機器)を用いた夜間の睡眠の質-を調査する。同社は検証結果を基に、仮眠室の環境改善に取り組むほか、将来のオフィスビルの商品企画に生かしていく。

 睡眠科学や快眠環境などの専門講習を受けた、寝具大手、東京西川の「スリープマスター」が提唱するのが、デスクでの昼寝だ。自社で販売している横向き寝をサポートする抱き枕を活用。デスクの椅子に座った状態で抱き枕の下部を足で挟み、上部にだきつきながら枕代わりに昼寝ができるという。睡眠時間は30分以内に収めるのが効果的という。

健康経営が注目