アフリカ南部に位置するマラウイで働き始めて、10カ月が過ぎた。初めてのアフリカ。夢にまで見た現場での仕事。思いを募らせていただけでは絶対に知ることができなかった現場の実情を、自分の目で確かめ、頭で考え、そして行動に移す毎日だ。未来の担い手である子供たちのために何かしたい。その思いを原動力に、自分が出来ることに取り組み、設定したゴールの先へとアクションを起こしたいと思っている。
小学生の頃、父親の仕事の関係で住んでいたイギリスでは、有名歌手らによるチャリティーソングが頻繁に流れていた。もともとイギリスは国際協力の取り組みがとても盛んだ。街中ではしばしば募金活動を見かけ、飢餓に苦しむ子供たちの映像がテレビで繰り返し流され、著名人による支援活動が頻繁に行われる。そうした光景を見るたびに、「どうして私と同じ年頃の子供たちがこんなに悲惨な状況にあるのだろう?」と疑問を抱いた。そして、「私も世界で苦しんでいる子供たちのために何か出来ないか」と考えるようになったのだ。