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織田選手が見せた本物の強さ 萩原智子 (3/4ページ)

2014.2.5 17:20

全日本選手権のエキシビション後に引退を表明した織田信成(のぶなり)選手(手前)を、高橋大輔選手(左から2人目)らライバルたちが拍手で送り出した=2013年12月24日、埼玉県さいたま市中央区・さいたまスーパーアリーナ(大里直也撮影)

全日本選手権のエキシビション後に引退を表明した織田信成(のぶなり)選手(手前)を、高橋大輔選手(左から2人目)らライバルたちが拍手で送り出した=2013年12月24日、埼玉県さいたま市中央区・さいたまスーパーアリーナ(大里直也撮影)【拡大】

  • 【笑顔のアスリート学】萩原智子さん。1980年4月13日、山梨県生まれ。身長178センチの大型スイマーとして、2000年シドニー五輪女子200メートル背泳ぎ4位、女子200メートル個人メドレーで8位入賞。02年の日本選手権で史上初の4冠達成。04年にいったん現役引退し、09年に復帰。子宮内膜症、卵巣嚢腫(のうしゅ)の手術を乗り越え、現在は講演、水泳教室やキャスターなどの仕事をこなす=2007年7月17日(提供写真)

 そこには、絶望の中でも、仲間に対してエールを送る強さがあった。彼の言葉には、力があった。

 人間として素晴らしい

 この全日本で初優勝を果たし、女子の代表に決まった鈴木明子選手(邦和スポーツランド)と話す機会が以前あった。彼女は「仲間の失敗を願うようなことはしない。心から応援しているし、私も頑張ろうと思える。みんなもそうだと思う。だからこそ、今の日本は強いのだと思います」と口にしていた。とても、印象的な言葉だった。

 同じ舞台を目指してきた仲間でも、勝負をしなければならないときは当然ある。

 そして、選手同士は分かっている。そのことの苦しさも悲しさも…。でも、全てを分かるからこそ、自分が思うような結果が出ずに悔しい思いをしても、頑張ってきた仲間を応援し、祝福できるのだろう。

 織田選手は今回、残念ながら五輪の舞台には立てなかった。そして、全日本翌日のエキシビションを最後に現役引退を発表した。

織田信成選手の心の優しさと強さを忘れない

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