ソチ五輪シーズンで再びトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の成功率を上げてきた浅田真央選手(中京大)を見ていると、相当な努力をしてきたことが想像できます。
氷上での練習はもちろん、オフ・アイスでの体幹強化など、できる限りの練習をしたと思います。何より一番は、「試合で跳べる」と思えるようになった気持ちが大きいでしょう。
自信を取り戻すことができた要因の一つとして、2010年秋から師事する佐藤信夫コーチとの練習の日々があると思います。実は、私も真央ちゃんと同じように名古屋で山田満知子コーチの指導を受けてジャンプを磨き、大学進学と同時に上京して佐藤コーチのもとでスケーティングを一から学び直した経験があります。
佐藤コーチから改めて重要性を認識させられたのが、スケート靴のエッジで図形を描くコンパルソリーです。昔は競技にもなっていて、幼いころには必ず教わるのですが、大きくなるにつれてジャンプの比重が増えて、おろそかになっていくものです。