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【タイガ-生命の森へ-】「野生ミツバチの巣を見てくれ」 伊藤健次 (4/5ページ)

2014.4.6 12:45

自宅裏の養蜂箱を開けるイゴールビッチ。そこには野生ミツバチの巣があった=2013年6月23日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)

自宅裏の養蜂箱を開けるイゴールビッチ。そこには野生ミツバチの巣があった=2013年6月23日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • 東洋ミツバチの巣は目が覚めるようなレモンイエローだった。その細やかな造りに感心する=2013年6月23日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 作業小屋でハチを刺激しない白色系の服に着替え、防虫網をかぶる=2013年6月23日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 燻煙(くんえん)器の煙でハチを落ち着かせて作業する。養蜂箱の一角に東洋ミツバチの巣が層になっている=2013年6月23日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • のどかな自宅裏の養蜂場=2013年6月23日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • ロシア・クラスヌィ・ヤール村

 そして見事な巣の周りには無数のハチ-。

 しまった、手袋がない。悔やんでイゴールを見ると彼もどういうわけか素手で箱の蓋をつかんでいる。僕はすっかり巣の色や形に魅入ってしまい、もう覚悟を決めて、ブンブン飛び回るハチの群れの中でシャッターを押した。

 他にも野生ミツバチの巣はあるのかと聞くと、この箱1つだという。もともと養蜂で使われているハチたちの動きを見て、巣箱を見つけて入ってくるのだろうか。面白い習性である。

 それにしても西洋であれ東洋であれ、巣を飛び立ち、森や野の花をめぐってはせっせと蜜を集めるミツバチとは何と働き者なのだろうか。タイガには良い蜜がとれるアムールシナノキも多く、森に囲まれた環境を生かして家庭でも上流の狩小屋でも養蜂を行っている。そしてお茶に入れたりパンに塗ったり、村人はよくハチミツを食べる。日本でも養蜂は西洋ミツバチの利用が多いが、近年は在来の東洋ミツバチによる養蜂が見直されている。撮影に夢中でうっかりしたが、いつか野生ミツバチが集めたタイガのハチミツを味わってみたいものだ。(写真・文:写真家 伊藤健次/SANKEI EXPRESS

ガイド:タイガフォーラム

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