カヌー、風と水楽しむ
夏の裏磐梯を満喫するなら、湖遊びは欠かせない。桧原湖の東側にある小さな湖、曽原湖でカナディアンカヌー体験を提供する「もくもく自然塾」(moku2-outdoor.com)の「もくさん」こと清水秀俊代表(56)の手ほどきで、湖面に漕ぎ出すことにした。
ライフジャケットを着込み、へっぴり腰でカヌー前方に乗り込んだ記者。2人乗りの場合、前の人がカヌーの左なら、後ろの人が右といったように分担して櫂を漕ぐ。「肩を使って漕ぐような感じで」ともくさんに促され、カヌー左側の水をかく。間もなく、カヌーが湖面を滑り出した。頬をなでる涼やかな風、櫂で水をちゃぷんとかく音、チイチイとさえずる鳥の声。すべてが心地よい。何も考えず、ただゆったり櫂を動かし、遠くの磐梯山を眺めるうち、心も体も軽くなったように感じた。
夏休みは午前、午後の1日2回、毎日カヌー体験が可能。家族連れでにぎわうとか。「20分ほどの講習もするので、初めてでも楽しめます」ともくさん。大人は3人乗れ1艇5400円(2時間半、税込)だ。