北京の公園に登場した「黄金のヒキガエル」と名付けられた巨大なオブジェについて、中国ネット市民が、江沢民元国家主席(87)に似ていると書き込み、盛り上がりをみせたところ、当局のネット検閲によってカエルの記事がたちどころに削除される事態となった。
中国では昨年(2013年)、オランダ人芸術家の作品である巨大な「黄色いアヒル」が大人気となり、各地に偽アヒルが氾濫。今回のカエルもモチーフを変えただけの模倣作品なのは明らか。何でもパクリ放題の一方で、ネット上では表現の自由が許されない中国の姿を浮き彫りにしている。
「アヒル」パクった?
「黄金のヒキガエル」は7月19日から、桜の名所で知られる北京の玉淵潭(ぎょく・えんだん)公園の池に浮かべられ、展示されている。フランス通信(AFP)や英紙デーリー・テレグラフ(電子版)などによると、浙江省寧波市(せっこうしょうねいはし)出身の芸術家ゴウ・ヨンヤオ氏が製作した。