2014年9月27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん、標高3067メートル)が噴火した=※地形は「カシミール3D」で作製【拡大】
御嶽山の噴火で、長野、岐阜両県警によると、けが人は長野県側で重傷1人を含む30人、岐阜県側で重傷2人を含む10人の計40人にのぼった。ただ、把握できていないケースもあり、さらに多いとみられる。
水蒸気爆発
28日の救助活動は約550人態勢で行われ、自衛隊ヘリで20人、地上から1人の計21人を救助した。山小屋などで一夜を明かした人のうち、岐阜県側にいた登山者26人は全員が28日午前に下山。長野県は、長野県側の山小屋に人がいないことを確認しており、全員が救助されたり、下山したりしたとしている。
気象庁によると、火山性地震は噴火した27日の午前11時から28日午前0時までに353回発生。その後から28日午前11時までは98回で、1時間に1桁に低下するときもあり、減少する傾向を示している。しかし、噴火活動は続いており、5段階の1(平常)から3(入山規制)へ引き上げた噴火警戒レベルを維持。火山噴火予知連絡会は28日、噴火について水蒸気爆発だったとした上で「樹木が燃えた痕跡はなかったが、火砕流が発生した」との見解を示した。