わずか6000円
技術者でもあるビルド社のマーク・レングスフィールド社長によると、この義手は自動車の車体に使う強化プラスチック製で、重さ約450グラムと金属製よりもかなり軽量だ。20個の部品で作られており、3Dプリンターを使って24時間で製造されたという。費用もわずか50ドルで済んだ。社長はCBSなどに「義手の製造は初めてだったが、彼女にプレゼントできて光栄だよ」などと胸を張った。
3D関連メーカーや技術者らで組織するイー・ナーブルはこれまでに700家族に安価な義手1000体を贈ったほか、義手の3D設計図もウェブ上で公開している。南カリフォルニア大学(USC)のジェリー・ローブ生体医工学部教授は地元紙ロサンゼルス・デーリー・ニューズ(電子版)に「シンプルで汎用性が高い3Dプリンター技術は将来の義手や義足の製造で主要な役割を果たす」と指摘した。(SANKEI EXPRESS)