先天性の病気のため、生後9カ月で肘から先の左腕を切断した米カリフォルニア州の7歳の女の子、フェイス・レノックスさんに3月31日、最新の3Dプリンター技術で作った義手が贈られた。一般的な義手は6000~4万ドル(約72万~480万円)と高価だが、こちらは新技術によって50ドル(約6000円)にまで抑えた。フェイスさんは早速この義手を使いこなし、自転車に乗るなど大喜び。大人に比べて成長が早く、義手がすぐに体に合わなくなる子供の障害者とその家族にとって、眼鏡並みの値段で入手できる義手の開発は大きな朗報だ。
成長早い子供
AP通信や米CBSテレビ(電子版)などによると、カリフォルニア州ロスアラミトスのレイクウッドに住む小学1年生のフェイスさんは、出生時、左腕で患部が壊死(えし)する「コンパートメント症候群」を発症したため、肘から先を切断した。
その後、フェイスさんは元気に成長。3歳で泳げるようになったほか、1人で髪の毛を三つ編みにしたり靴ひもを結べるようになり、休日には父親のグレッグさん(37)とサーフィンを楽しむなど、活発な少女に育っている。母親のニコールさん(27)も「左腕の問題を除けば完全に健康です」と話す。