サイトマップ RSS

「やらせ」と「演出」 違い認識した報道を 渡辺武達 (4/4ページ)

2015.4.15 11:50

NHKの看板番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘された問題で、取材に応じるブローカーの事務所とされたビルの男性(中央)=2015年4月3日、大阪市淀川区(村本聡撮影)

NHKの看板番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘された問題で、取材に応じるブローカーの事務所とされたビルの男性(中央)=2015年4月3日、大阪市淀川区(村本聡撮影)【拡大】

 ブローカーを仕立て上げたのに、実際のブローカーであるとして放映したことにNHKの瑕疵(かし)がある。

 メディアには事実に即している限り、批判的報道が憲法上の言論・表現の自由としても、放送法上の多角的論点としても許されており、政権政党が「公正な報道」という言葉を使えば、「圧力」になりかねない。一方で、「やらせ=虚偽を事実と誤認させること」と「演出=事実を効果的に伝達する工夫」とは違うということを認識した報道をしないと良質な市民のマスメディア離れがますます進むことになる。(同志社大学名誉教授、メディア・情報学者 渡辺武達(わたなべ・たけさと)/SANKEI EXPRESS

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ