柔道の世界選手権(8月・アスタナ=カザフスタン)男子日本代表は5日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を報道陣に公開し、昨年の100キロ超級銀メダルで26歳の七戸龍(しちのへ・りゅう、九州電力)や73キロ級で2連覇を狙う25歳の中矢力(なかや・りき、ALSOK)らが汗を流した。
7階級の代表9人が決まって初の合宿。七戸は準優勝だった4月29日の全日本選手権で右膝を痛め、基礎運動など別メニューで調整した。「全日本で勝てなかったことは悔しいが、気持ちを切り替え金メダルを取りたい」と意気込んだ。
男子73キロ級は3年続けて中矢と大野将平(しょうへい、旭化成)の2人が世界選手権に臨む。一昨年に大野が初めて駆け上がった頂点の座を、昨年は中矢が2大会ぶりに奪還。来年のリオデジャネイロ五輪代表争いに向け、高いレベルのデッドヒートが続く。