日本では今年も春節(旧正月)や清明節(お盆)の休暇での中国人による「爆買い」が話題になったが、フランスではここ数日、中国の一企業による爆買いならぬ「爆社員旅行」がメディアの注目を集めた。一行6400人は、パリと地中海沿岸のコート・ダジュールにある観光・保養都市ニースで2日ずつ滞在。2都市での出費は、宿泊費も含めて40億円超とみられており、不況のフランスにとっては何とも気前のいい話だった。
ホテルは四つ星以上
史上最大規模とみられる社員旅行を挙行したのは、天津に本部を置く「ティエンズ」社。バイオテクノロジー産業を基幹に、金融、観光、物流、不動産、教育など幅広い事業を手がける複合企業で、現CEO(最高経営責任者)の李金元氏(56)が1995年に創業した。従業員数は約1万2000人で、創業20周年記念行事を兼ねた今回の社員旅行には半数以上が参加した。