明治安田J1第1ステージ第2節第1日は5日、カシマスタジアムなどで5試合が行われ、鹿島は金崎夢生(かなざき・むう)のゴールで鳥栖を1-0で下し、開幕2連勝とした。J1復帰の大宮は柏を2-0で破り、2連勝した。川崎-湘南は4-4で引き分け。川崎の大久保嘉人(よしと)がJ1歴代最多に並ぶ通算157ゴールをマークした。
名古屋-広島など4試合は6日に行われる。
数々のゴールの中で大久保自身が最も印象に残っているのは2005年1月、マジョルカ(スペイン)でのデビュー戦で奪った1点だという。右クロスを頭で合わせた一撃は、DFの間に巧みに位置取ってゴールへ結び付ける技量の高さが詰まっていた。
33歳になった今も一瞬の隙とスペースを突く嗅覚は衰えず、さらに遠めからもねじ込む卓越したシュート力を兼ね備える。だが、スペインで最初のゴールは、技術を越えた気迫が生み出した。試合前日の高熱を監督に隠していた。開始直後には危険なタックルで右膝に重傷を負ったが、医療用ホチキスで処置してピッチを駆け続けた。