伊田篤史十段(右)に勝利した井山裕太(いやま・ゆうた)六冠=2016年3月23日夜、三重県三重郡菰野町の湯の山温泉グリーンホテル(村本聡撮影)【拡大】
産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「森ビル杯 第54期十段戦五番勝負」の第2局は23日、三重県菰野町の「湯の山温泉グリーンホテル」で行われ、挑戦者の井山裕太(いあやま・ゆうた)六冠(26)=棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖=が251手で、伊田篤史(いだ・あつし)十段(22)に黒番中押し勝ちし、2連勝で囲碁界初の全七冠独占にあと1勝とした。
井山六冠は「内容はともかく、1、2局とも打ちたい手を打つことができている。(七冠独占にあと1勝に迫り)まだまだ、五番勝負は長いので次も精いっぱい戦うだけ」と話し、伊田十段は「(次は)スコアを気にせず、打ちたい手を打ちたい」と述べた。第3局は4月14日、長野県大町市で行われる。(SANKEI EXPRESS)