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【Q&A】欧州のテロと移民 好況期に受け入れ定住 差別で疎外感 (1/3ページ)

2016.3.28 09:00

ブリュッセル首都圏の移民街モレンベーク地区=2016年3月24日、ベルギー(共同)

ブリュッセル首都圏の移民街モレンベーク地区=2016年3月24日、ベルギー(共同)【拡大】

 欧州連合(EU)本部があるベルギーの首都ブリュッセルで22日、同時テロが起きました。実行犯が直前まで潜んでいたのは、中東・北アフリカ出身者が多く住む移民街でした。

 Q 欧州には移民が多いのですか

 A 欧州は好況期だった1960年代、アルジェリアやモロッコ、トルコなどイスラム教徒が多い国々から多くの移民労働者を受け入れ始めました。彼らは帰国せずに定住し、母国から家族を呼び寄せたり子供が増えたりしました。

 昨年11月に起きたパリ同時多発テロの実行犯の1人が拘束されたブリュッセル首都圏のモレンベーク地区は約8割がイスラム教徒の移民街です。

 Q 移民は社会に溶け込んでいるのですか

 A アルジェリア移民2世でサッカーの元フランス代表、ジダン氏のように、スポーツ界で活躍する人もいますが、一般社会で生きるイスラム教徒の移民は失業や差別などの問題に直面するケースが多いです。

 最近では内戦が続くシリアなどから難民や移民が大量流入しており、移民排斥を掲げる極右政党が支持を広げています。移民受け入れに寛容なドイツでも、3月の地方選で右派政党が「反難民・移民票」の受け皿となり、躍進しました。

「イスラムと西洋の最終決戦が近い」「欧米主導の国際秩序を変える」

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