さて、今回の“エンターテインメント”は米国のIT(情報技術)業界をめぐるお話です。
サンフランシスコ(米カリフォルニア州)といえば、エンタメの街、ロサンゼルスや、巨大な動物園や水族館、イルカショーなどで有名な「シーワールド・カリフォルニア」を抱えるサンディエゴとともに州内、いや全米屈指の人気都市で知られています。
そのサンフランシスコの湾岸地域の南部が、グーグルやアップル、フェイスブック、ヤフーといった世界的なIT企業の本社が集まる通称“シリコンバレー”と呼ばれる地域です。
というわけで、サンフランシスコといえば、今や急な坂道を走るケーブルカーや、海沿いの観光地「フイッシャーマンズ・ワーフ」よりシリコンバレーの方がすっかり有名になってしまったわけですが、そのせいでこの街ではいま、大きな問題が発生しています。
原因は格差の急拡大です。シリコンバレーの大手IT企業に勤務する羽振りのいい人たちと、昔ながらの地域住民との間に大きな経済格差が生じ、対立が深まっているというのです。