神戸電鉄粟生線、存続の危機 客を奪われ赤字慢性化…迫るタイムリミット (1/7ページ)

2016.9.19 17:04

  • 粟生から新開地へ向かう神戸電鉄粟生線の上り電車=9月6日午後0時8分、兵庫県小野市粟生町
  • 神戸電鉄粟生線の粟生駅に停車する新開地行き電車=9月6日午後0時5分、兵庫県小野市粟生町
  • 神戸電鉄粟生線小野-葉多間を走る電車(神戸電鉄提供)
  • 神戸電鉄粟生線木津-木幡間を走る電車(神戸電鉄提供)
  • 神戸電鉄緑が丘駅に向かう粟生行きの電車=兵庫県三木市志染町広野
  • 神戸電鉄緑が丘駅を発車する新開地行き電車=兵庫県三木市志染町広野
  • 神戸電鉄小野駅の西口。電車がない時間帯は人影もまばらだ=兵庫県小野市神明町
  • 駐車場のほか、近くに陶芸教室、理髪店がある神戸電鉄粟生駅前。人影はまばらだ=兵庫県小野市粟生町
  • 神戸電鉄粟生駅の改札には駅員はいない。少ない発車時刻に合わせて乗客がホームへ向かう=兵庫県小野市粟生町
  • 無人駅ながら自動改札になっている神戸電鉄粟生駅の改札=兵庫県小野市粟生町


 「地域の足」といえるローカル鉄道の廃止が全国で相次いでいる。国土交通省によると、平成12年以降、全国で38路線が廃線となった。兵庫県では、神戸と三木、小野の3市をまたぐ神戸電鉄粟生(あお)線(鈴蘭台-粟生)が存続の危機にさらされている。4年度の1420万人をピークに乗客減が続き、27年度は646万人にまで減った。マイカーや神戸・三宮に向かう路線バスに乗客を奪われたためだ。沿線自治体の利用促進運動も劇的な効果はなく、赤字が慢性化する同社は、線路の土地や駅舎などを沿線自治体に有償譲渡し、同社が無償で借り受けて運行する公有民営式の「上下分離方式」を提案。しかし、負担増への懸念から自治体側の反応は鈍い。県と3市による同社への無利子融資も今年度までで、存続への見通しは不透明な情勢となっている。(岡本祐大)

 日中はがらがらの車内

 ある昼下がり。鈴蘭台駅(神戸市北区)を発車する粟生駅(小野市)行きの電車に乗った。3両編成の電車は急勾配(こうばい)をゆっくりと登りながら北へと向かう。しばらくして、車窓からはうっそうと茂る山林の景色が見え、その後、田畑や住宅が点在するのどかな田園風景が続く。

 朝夕のラッシュ時には通勤通学の人たちで適度に混雑する同線だが、日中の車内は乗客もまばらで、高齢者ら5~6人が乗り合わせている程度。途中の停車駅から乗ってくる人はほとんどおらず、田舎を走るローカル線というイメージにピッタリだ。

進学者が減ることも予想され、市は危機感を募らせている

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。