普及が進むEVステーション。経済産業省は2014年度までに約3万6000基の急速充電器設置を計画する=栃木県那須町の道の駅「那須高原友愛の森」(那須町提供)【拡大】
経済産業省は電気自動車(EV)の急速充電器について、早ければ2014年度までに全国のガソリンスタンド数に匹敵する約3万6000基にするなど集中的に導入する計画をまとめた。20年までに急速充電器を5000基導入する従来目標を約7倍に上方修正し、EV普及を加速させる。
経産省は12年度補正予算案で、充電が15~30分で済む急速充電器と4~7時間程度かかる普通充電器を計約10万基整備する費用として1005億円を盛り込んだ。具体的には、自治体が定めた充電器の導入計画に基づいて設置する場合、購入費と取り付け工事費を3分の2ずつ補助。道の駅など幹線道路沿いや高速道路のサービスエリアなどの設置を見込む。
このほか、公共性を有する施設が利用者を限定しないで設置したり、個人やマンションの管理組合などが駐車場利用者向けに設置したりする場合、購入費と取り付け工事費を2分の1ずつ支給する。個人が自宅に設置しても、従来通り充電器本体価格の半分を補助する。