中国の汪洋副首相は16日、海外で一部の中国人観光客の素行が悪く、国のイメージを損なっているとして、現地のマナーを守って行動するよう呼び掛けた。国務院(政府)が開いた観光業の発展に向けた法律に関する会議で述べた。17日付の中国紙、新京報が伝えた。
中国では所得水準の向上に伴い、春節(旧正月)連休などに海外を訪れる人が増えている。各国は中国人観光客の誘致に力を入れているが、観光地でたんを吐いたり所構わず大声で話したりするマナーの悪さがたびたび問題視されている。
汪氏は「礼節を欠いた行為が(内外の)メディアで非難され、国のイメージに悪影響を及ぼしている」と指摘。海外旅行者に訪問先の公共秩序や習慣を尊重させ、自覚を促すよう関連部門に指示した。(共同)