フィリピン政府は、国内に官僚の不正が依然として根強く残っているものの、不正根絶に向けたアキノ大統領の取り組みを評価する国民が増えているとの見解を表明した。現地紙インクワイアラーが報じた。
フィリピン大統領報道官のエドウィン・ラシエルダ氏は記者団に対し、「政府関係者の間で依然として不正行為が行われていることは認識している」と語った。さらに、汚職を監視する非政府組織(NGO)のトランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が発表した今年の報告書について言及し、国民10人のうち3人が不正行為の減少について理解しているとの見解を示した。
TIの報告書は107カ国の11万4000人を対象に調査した。これによると、フィリピン人回答者の35%が過去2年間で不正行為は「減少した」と回答。一方、アキノ政権下で不正行為が「増加した」と回答した人の割合は19%だった。