マレーシアの個人消費減退 物価上昇で高額品買い控え (1/2ページ)

2014.2.14 07:30

 マレーシアの消費者信頼感指数が4年半ぶりの低水準に落ち込んだ。マレーシア経済研究所(MIER)によると、2013年第3四半期(7~9月期)の同指数は前年同期比で36.3ポイント、前期比でも26ポイント低下して82.4となり、08年4~6月期以来、初めて楽観と悲観の境界となる基準値の100を割り込んだ。政府の補助金削減による物価高などが要因だ。現地英字紙スターなどが報じた。

 MIER幹部は「物価上昇圧力で個人消費が疲弊してきており、不動産や自動車、パソコンなどの高額品分野で買い控えの傾向が出始めている」と述べ、今後、数カ月にわたって消費支出が停滞する可能性があるとの見解を示した。

 財政健全化を優先するマレーシア政府は昨年、燃料の補助金削減や酒税増税などを相次いで実施。同国統計局によると、こうした政府の施策を受けて昨年の消費者物価指数(CPI、05年が100)は前年から2.1%上昇し、107.1となった。物価の上昇は全12分野のうち衣料・履物、通信を除く10分野にわたっており、消費者心理を冷やす一因となった。

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