【漢江経済リポート】
サムスンの寄付は150億ウォン(約15億円)、指名手配犯の報奨金は5億ウォン(約5000万円)-。300人以上の死者・行方不明者を出して韓国水難史上最悪レベルといわれる旅客船「セウォル号」沈没事故。この惨事に絡んでは、救助や船体引き揚げ費用、被害者補償から、逃亡中の船舶運航会社実質オーナーに対する報奨金や財閥の寄付金に至るまで、次から次へとお金の話が飛び出す。その金額からは韓国社会が持つ価値観が見えてくる。
寄付少額なら「ケチ」
今回の事故では、財閥企業各社から犠牲者遺族支援の寄付が相次いでいる。サムスングループは150億ウォン、現代自動車グループは100億ウォン、SKグループは80億ウォン-などだ。
寄付は本来、善意の表れなのだが、韓国では時として金持ちの義務となる。過去の災害でも有名人らに巨額寄付を出す流れができると、寄付しない者は逆に「ケチだ」と批判にさらされてきた。今回の財閥の寄付についても、企業に「ケチ」のマイナスイメージが付かないようにする必須の支出でもある。