検察の体面維持に5000万円 旅客船沈没事故から見える“評価額” (2/3ページ)

2014.6.2 06:35

 韓国の海洋水産省は5月19日、セウォル号の船体引き揚げ費用の見積もりを公表。最大で2000億ウォンに達するという。韓国政府は犠牲者遺族らに対する賠償額を1000億ウォン以上と試算。引き揚げ費用と合わせて3000億ウォン以上に上る費用をいったん政府が負担し、船舶運航会社「清海鎮海運」と、その実質オーナー兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者(横領容疑などで指名手配)に全額を支払わせる方針だ。

 兪容疑者は韓国内のほか米国やフランスなど海外に、一族で不動産を中心に多額の資産を所有。国税当局などは資産を約2400億ウォンとみているが、隠匿資産を含め総額1兆ウォンとするメディアもある。ただ、多くが現金化は困難で、相当額の負債があり、3000億ウォン以上の支払い能力はないとみられている。

 史上最高額の報奨金

 検察は現在、兪容疑者について史上最高額の5億ウォンの報奨金をかけて行方を追っている。

 韓国の報奨金では、これまでの最高額は1997年の強盗殺人事件と、2004年に20人の女性を殺害した連続殺人事件の際にかけられた5000万ウォンだった。兪容疑者についても当初は5000万ウォンだったが、メディアや世論から「安すぎる」と指摘され、一気に10倍に引き上げられた。報奨金額でみると、兪容疑者は「韓国史上最悪の凶悪犯」ということになる。

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