【ソウル=名村隆寛】日中韓外相会談に最も積極的だった議長国の韓国は、共同文書に「3カ国協力体制の回復」との文言を盛り込みつつ、「歴史を直視し、未来に向かう精神」を明記したことで、歴史認識問題で中国と足並みをそろえて日本にクギを刺した。
3カ国の外相はこの日、そろって朴槿恵(パク・クネ)大統領を表敬訪問した。韓国はなごやかな雰囲気の中で共同記者会見を主催するなど、形の上では、韓国中心の“和解の絵”を示すことができた。
3国が再び協力に向け前進していく-といった一見、前向きで未来志向の関係が演出された。韓国は適切な時期の3カ国首脳会談を提案し、日中と一致するなど、議長国として無難な振る舞いもみせた。