駅や空港、商業施設などで無料のWi-Fi(ワイファイ)サービスを提供する動きが加速してきた。増加する訪日客のニーズに応えるためだ。観光客を地方に呼び込む狙いから、総務省は2020年までに、接続スポットを全国3万カ所に新設する目標を決定。民間各社も利用者の位置情報分析などとからめたサービスを展開し、商機につなげようとしている。
観光庁によると、訪日客が挙げる「旅行中に困ったこと」の1位は、無料でWi-Fi接続できる環境の少なさだ。
訪日客が必要とする観光情報を手軽に入手してもらうだけでなく、SNS(交流サイト)などを通じ日本の魅力を発信してもらう上でも、使いやすい無料Wi-Fiの提供は不可欠だ。
総務省によると、無料Wi-Fiの普及率は、国宝・重要文化財を置く施設では1割に満たない。都市部と地方のギャップも目立つ。このため同省の有識者会議は4月、接続スポットを全国3万カ所に新設する目標を決定。地方自治体などに設置費用を補助し、外国人の人気が高い国立・国定公園や博物館などへの整備を促す。