交渉開始から5年、日本の参加から2年。難航を極めたTPP交渉は「大国の論理」と「新興国の意地」がせめぎ合う多国間交渉の厳しい現実を改めて浮き彫りにした。
それでも、何とか大筋合意に持ち込めたのは、21世紀型の新たな通商秩序を構築するという壮大な挑戦を水泡に帰してはならないという思いを参加各国が共有したからだ。
「世界経済のルールを中国のような国に書かせる訳にはいかない」
オバマ米大統領はTPP合意に関する声明で、こう強調した。TPPはアジア太平洋地域の繁栄と平和を実現する原動力となり得る。これを生かす努力が各国とも求められる。(アトランタ 西村利也)