最悪は離脱ドミノ
では、相場反転のきっかけはどこにあるのか。三井住友アセットマネジメントの市川氏は「日米欧の主要国が足並みをそろえて市場の動揺を抑え込む動きが、相場反転の一つのきっかけになる」と話す。例えば、急落した英ポンドを買い支えたり、各国の中央銀行が流動性供給に乗り出すなど、協調行動を打ち出す可能性があるとみる。
政治面での協調も求められる。ニッセイ基礎研究所の井出氏は「今後、他のEU加盟国で『離脱ドミノ』につながるのが金融市場にとっても最悪シナリオだ。欧州各国の政府の対応が重要になる」と指摘した。