自動車をもっと安全に 国交省が保安基準改正で接近知らせる装置や自動点灯など安全装備の充実後押し

2016.10.6 23:41

 国土交通省は7日にも、道路運送車両法に基づく保安基準を改正する。暗くなると自動点灯する「オートライト」や、エンジン音が静かなハイブリッド車(HV)などの接近を知らせる装置を義務づけるのが柱。交通事故の死傷者減に向け、政府主導で新技術の活用を後押しする。

 保安基準の主な改正ポイントは、(1)オートライトの義務化(2)HVや電気自動車(EV)など静音車両の接近を知らせる装置の義務化(3)スポーツ用多目的車(SUV)用の補助ミラー取り付け基準の明文化-など。2020年東京五輪前から順次適用を始める。

 オートライトはセンサーで明るさを感知し、自動でヘッドライトを点灯・消灯する機能。改正では、日の入り15分前程度の明るさにあたる1千ルクス未満になると、2秒以内に点灯するなどの要件を設けるほか、運転者が任意で機能解除できないようにする。

 また、HVやEVなどの静音車両はエンジン車に比べ走行音が聞こえにくい。既存の通報装置を規定するガイドラインは、音量を「エンジンで時速20キロで走行する程度」と定めたが、具体的な数値基準はなかった。改正では、平成30年3月以降に発売する新型車に「時速10キロで50デシベル、同20キロでは56デシベル」と規定。やや音量をアップし周波数も範囲を定めた。

 SUV用の補助ミラーについては、改正により取り付け方法を溶接やリベット、ボルトなどと明確に規定し、容易に取り外しできなくする。(佐久間修志)

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