財務省は3日、全国の税関が2016年に偽ブランド品など知的財産侵害物品の輸入を差し止めた件数が前年比11.1%減の2万6034件だったと発表した。集計の仕方が変わり前年より減ったものの10年連続の2万件超えとなった。財務省の担当者は「高止まりが続いている」と警戒している。
内訳は、偽ブランド品などの商標権侵害物品が2万5666件、偽キャラクターグッズなどの著作権侵害物品が312件だった。
地域別では、中国が全体の9割以上に当たる2万3916件。このほか、香港が717件、韓国が427件だった。
差し止め品は全体で62万2665点に上り、推計で約114億円分。インターネット通販の利用拡大で、小口の輸入差し止めが増えているという。