韓国で日本の修学旅行生向け「歴史教科書ツアー」企画へ 外国人客誘致になりふり構わず? (1/3ページ)

2017.3.4 13:06

1月26日、春節を前に帰省や旅行する人々で混雑する北京駅。旅先として韓国を訪れる中国人は減っている
1月26日、春節を前に帰省や旅行する人々で混雑する北京駅。旅先として韓国を訪れる中国人は減っている【拡大】

 韓国中西部の忠清南道(チュンチョンナムド)が、日本の中学・高校の歴史教科書に古代朝鮮半島南西部にあった国家「百済」の歴史に関する記述が多数あることを背景に、修学旅行生誘致に向けたカスタマイズ型旅行商品の開発に乗り出した。「歴史ツアー」で日本からの観光客を確保するという戦略のようだ。ただ、日韓間には歴史認識や慰安婦などの問題が横たわる。米軍による高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備決定で中国人客の目減りが懸念される中、韓国の外国人観光客の取り込み策は果敢であり、強引でもある。まさかとは思うが、韓国が歪曲した「歴史ツアー」も視野に入れるのかと勘ぐってしまう。

教科書に「百済史」の記述多いことをいいことに

 韓国紙、中央日報(日本語電子版)は2月20日、忠清南道が日本の修学旅行団の誘致のためのカスタマイズ型旅行商品の開発に乗り出し始めたと報じた。日本の中学・高校の歴史教科書に「百済」の歴史に関する記述が多数あることから、「歴史ツアー」で日本からの観光客を誘致する狙いがあるようだ。

 忠清南道によれば、2015年に百済歴史遺跡区がユネスコの世界文化遺産に登録されて以降、百済の古都の公州(コンジュ)や扶余(プヨ)を訪れる日本人観光客が増加しているという。今年は4万人余りが訪れるものと予想される。 

 中央日報によると、忠清南道はこうした傾向も踏まえ、今年、歴史教科書に絡むツアー商品2~3つを開発する計画という。新しく開発する旅行商品は「百済夜!」という名前で日本の学校向けに紹介されるようだ。こうした歴史ツアーは中・高校生だけでなく、過去に公州や扶余に修学旅行を来た中高年層の思い出を刺激し、リピーターも期待できるというのが忠清南道の判断らしい。 

外国人観光客の誘致をめぐって神経質になる韓国

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