国際協力銀行(JBIC)は9日、中国政府系の国家開発銀行(中国開銀)と業務協力協定を結んだと発表した。情報交換を通じ、日本企業の中国進出を後押しするほか、アジアやアフリカなど世界各国での事業参画につなげる。
協定に基づき、中国国内のインフラ事業や両国の企業が関与する海外事業などについて意見交換の場を設け、ビジネス機会を増やす足掛かりにする。日本企業に強みがある環境関連事業での連携も深める。
中国開銀を通じ、これまで動向がつかみにくかった中国企業のアフリカ進出に関する情報を収集し、日本企業の海外戦略に生かす。両国企業が連携した新興国での事業展開も支援する。
中国開銀は中国に三つある政策金融機関で最も規模が大きく、総資産は200兆円を超える。国内が中心だったが近年は国際業務を拡大し、企業の海外進出や資源開発支援に力を入れている。