
中聯重科の各種大型コンクリート車両の展示(中国新聞社)【拡大】
中国の建設機械大手、中聯重科がこのほど発表した2016年決算報告によると、同社の16年の売上高は約200億2300万元(約3231億7100万円)となり、キャッシュフローが大きく改善した。建機の業績が底を打って反転したほか、環境機器や農業機械といった戦略的新興事業の規模が100億元近くまで拡大している。
中国の建機製造業は06年から11年まで急成長を続け、販売台数の年平均成長率は19%に上ったものの、その後5年間は長い低迷期に入り、年平均28%の減少となった。だが16年下期(7~12月)は、国や地方の重大プロジェクト着工や新シルクロード構想「一帯一路」の沿線事業の稼働に伴い、業界全体が低迷から脱却、主要製品の販売台数と利用時間が増加に転じた。
建機の業界団体のデータによると、16年は全国のクレーン車販売台数が前年比約3%増の9600台弱だった。
こうしたなか中聯重科も16年第3四半期(7~9月期)には建機の売上高が増加に転じ、クレーン車など主要製品は同年9月単月で前年同月比70%以上の増加。17年第1四半期末(3月末)でみても、コンクリート機械やタワークレーンなどの販売量が増えている。