欧州連合(EU)との関係を重視するマクロン前経済相がフランス新大統領に選出されたことを受け、日本の経済界からは歓迎する声が相次いだ。
経団連の榊原定征会長は8日の定例会見で「政治の安定によって、欧州経済が成長軌道に乗る。米国経済も力強く好調で、世界経済の先行きは明るい」と語った。同様に三菱商事の小林健会長も「選挙結果は順当。今後2~3年は、欧州経済が世界経済を引っ張ってもらいたい」と期待を寄せた。
日本の自動車業界は、EUへの輸出額が2016年は約1兆2500億円に上る。トヨタ自動車の内山田竹志会長は、「フランスがEUと一体化する道を選んだことを歓迎したい。欧州が安定の方向に進むことを期待している」と述べ、親EUの立場を示すマクロン氏の勝利に、安堵感を示した。