豚肉関税、TPP合意水準に 日欧EPA交渉で最終調整 (1/2ページ)

2017.6.15 06:10

 日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉で、豚肉の関税を環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の合意水準まで引き下げる方向で最終調整していることが14日、分かった。脱脂粉乳やバターは低関税の輸入枠を設けることを調整している。輸入増加に伴い国内の畜産・酪農業界に影響が出るのは必至で、政府、与党は支援策を検討する。

 農産物の交渉は徐々に間合いを詰めているが、欧州側が一段の引き下げを求めるチーズやワイン、木材などは依然難航。東京で開催される見通しの首席交渉官会合に向け、協議はヤマ場を迎えている。

 TPPでは、従来の差額関税制度を維持した上で、安い豚肉に課す1キロ当たり最大482円の関税を50円に引き下げ、高価格帯の4.3%の関税を撤廃する。対欧州でも同様の水準で調整している。欧州はTPPを超える引き下げを求めたが「何とか折り合えそうだ」(交渉関係者)。

 一方、TPPで各国に7万トン(生乳換算)の低関税輸入枠を設けた脱脂粉乳・バターも、関税撤廃はせず同様の仕組みを準備する。規模は調整中だが、輸入枠内の税率はTPPと同水準になりそうだ。

「各分野で一定の譲歩を迫られた場合、予算的な支援は必須だ」

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