カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の運営基準を検討している政府が、ギャンブル依存症対策として、日本人客らにマイナンバーカードの提示を義務付け、カジノ入場回数を制限する案を検討していることが20日分かった。
20日夕の有識者会議に提案し、了承されれば、今秋にも開かれる臨時国会への提出を目指すIR実施法案に反映させる。ただ現状ではカード所有者が少なく、実効性確保には普及が課題となりそうだ。
IR施設は国内2、3カ所での整備が有力視されている。ICチップや顔写真付きのマイナンバーカードを使うことで、複数施設への入場歴を一元管理できると判断した。入場回数の情報は政府のオンライン端末で管理する構想だ。上限は月単位と週単位で設ける方向で、具体的な回数は今後詰める。